人気ブログランキング | 話題のタグを見る

生活版ジョブコーチ報告会   

24年2月25日(土曜日)
本日は「ウインクあいち」において高次脳機能障害者生活版ジョブコーチ研修の報告会が開催されました。私たち役員は午前中みずほの運営委員会があり、終了後急いで名古屋駅にあります「ウインクあいち」に向かいました。
 会場では来賓挨拶が続いており、10分ほど遅刻をしてしまいました。本日の報告会は日本損害保険協会からの助成金を得て2009年から3年間「生活適応援助(生活版ジョブコーチ)研究事業」をテーマに名古屋リハを中心に専門職による研究グループと全国5都道府県の10ヶ所の当事者団体や機関の協力のもと行われました。1年目は生活適応援助者養成研修、2年目・3年目は実際に生活適応援助者派遣試行を行い、課題の洗い出しと生活支援システムや制度との関係について検討しました。

 本題に入ります、この生活版ジョブコーチとは
対象者:名古屋リハを利用している当事者の活動の場に参加した脳外傷者の家族(身体障害が重いケースは除く)に調査項目に基づいて、支援度、支援の具体的な内容の聞き取り。
調査項目
<生活行動>高次脳機能障害の影響による「基本的生活行動」や「ADL関係」の10項目
<生活技術>一連の確認行為が必要な行動で「調理」「買物」「公共交通利用」など8項目
<生活管理>「大切な物の管理」や「金銭管理」「火の始末」などについての9項目
<社会活動>「契約手続き」や「診察対応」など対社会面についての7項目
<問題行動>「態度・表情」「依存症」「思い込み」など社会的行動障害関係の14項目
調査結果
支援の程度を1群から5群まで分類した結果、従来家族が在宅生活で困っている支援は、施設の自立訓練を継続的の行う、いわば訓練的かかわりを持つことで自立度を高めることが可能と考えられ、これらの支援を福祉サービスの利用という“社会化”につなげることが想定できた。(報告書の中から一部抜粋しました)
生活版ジョブコーチ報告会_a0058130_2051289.jpg
本日の報告会に参加して10事例の発表を聞いてまいりました。もちろんみずほも発表する団体でありましたが、小学生の時に交通事故に遭い、45日間意識不明の男性をサポートに入ったヘルパーや生活版JCの努力の結果、調理を今では買物から作るまでが出来るようになりましたとの報告。中間で支援報告があったときには、買物することが楽しく、また、幾つもの材料を買い込み冷蔵庫の残り野菜など整理がつかないとお話されていたお母さんの言葉も思い出しましたが、それも今では難なくクリアしているそうです。調理実習のポイントはあいまいな言葉、適当でいいよ、とかほどほど、中火、弱火(IHコンロ)などはうまく出来ず、はっきりと数字で教えたほうが良いとのこともスムーズにいくコツだそうです。

by kazukimamay | 2012-02-25 20:25 | ABIA

<< 初のヘルパー利用 ヘルパー講習会(実技編) >>